竹千代くんのレッスン帖
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竹千代くんのレッスン帖

訪問レッスンを受けていただいているミックス犬の竹千代くん(と竹千代ママさん)にレッスンの様子をレポートしていただきます。10回の連載ですのでお楽しみに!

 
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番外編2 K9大会に参加したよ

今回は竹千代が夏休みのため(笑)竹千代ママがレッスン帖を担当します。

8月29日、「K9西日本地区大会」がありました。K9、といってもなじみのない人も多いかと思います。K9ゲームとはわんこが飼い主と一緒に楽しみながら社会生活に必要なマナーを身につけられるように考えられた、いわば「わんこの運動会」。一チーム9ペア(飼い主とわんこ)で参加します。やさしいものからちょっと高度な上級編まで9種目ありますが、全部に出る必要はなく、できるところからはじめてもだいじょうぶ。

竹千代母子はもちろん初挑戦。「チーム・オリオン」に入れていただきました。個人でもチームでも練習はしてきたものの、小心者の竹ママは前日からドキドキ…

(ちなみにK9=ケーナイン=canineとは英語で「犬」を意味します)

大会は「ミュージカル・チェア」で始まります。わんこと一緒におこなう椅子取りゲームで、音楽が鳴っている間はツイテで歩き、止まったらわんこにオスワリさせて飼い主は椅子にすわります。わんこが動いたら椅子から立って戻り、またオスワリマテさせなければなりません。上級?になると、オスワリマテをしているわんこの前で手を振ったりして邪魔をするスゴ技も。

竹千代はこうみえて?「マテ」が得意ですが、ママがどんくさいので母子としては超苦手種目(汗)。残念ながら決勝に残れず…

次は竹千代登場の「トイ・レトリーブ」。散らばったおもちゃを持ってこさせ、制限時間内でのポイントを競うゲームです。おもちゃには種類によって1点、3点、5点…とポイントが決まっていて、ポイントが2倍になるボーナス・トイ、2分の1になるペナルティ・トイもある(ポイントは当日決定)ため、ポイントが高いおもちゃ+ボーナス・トイを数個持ってこさせるのがコツ。

とはいえ、実際はなかなかそう簡単にはいきません。それなりに練習したのですが、竹千代にとってはじめての場所、大きな音のなか、知らない大勢の人たちの視線をあびて、いろんなにおいのついたおもちゃを持ってこさせることじたい、想像以上に大変なことでした。練習ではスイスイ持ってきたのに(涙)…結局、ポイントの低いおもちゃをちまちまと数個。でも運よく2位をゲットしました♪

運動会の定番といえばかけっこ。「ドギー・ダッシュ」は二頭ずつ並んで走ります。ゴールラインで飼い主が呼び込み、オスワリさせて、早いほうが勝ち。足の速さだけでなくオスワリのスピードも必要です。

竹千代は・・うれしそうな顔でいっしょうけんめい走ってくるのはいいのですが、上下に弾むように、スキップでもするかのような走り(竹パパいわく「女の子走り」)ゆえ、あっけなく敗退。

決勝に残ったわんこは無駄な動きがなく、まさにアスリート…大きなわんこも小さなわんこも関係なく、素晴らしい走りを見せてくれました。

「ジョーパップ・リレー」は上級者向け種目で、各チーム1名のわんこが出場します。各チーム4人が縦に並び、一番前の人から順にわんこを呼んで、ひとりひとつずつ課題(オスワリフセオスワリ、8の字、ロールオーバーなど。当日までわかりません)をさせ、全部終わるまでにかかったタイムを競います。飼い主以外の人のコマンドにすぐしたがえるかどうかがカギとなりますが、これが意外と難しい!

練習では竹千代母子も挑戦しました。飼い主によってコマンドの出し方が微妙に違うので(英語か日本語か、手をどうするか)わんこも戸惑いますし、こちらもおたおたしがちです。

当日は「チーム・オリオン」のミニーちゃんが伝説的な高速ロールオーバーを披露して拍手を浴びました。

さらに難しいのが「テイク・アンド・ドロップ」。わんこを遠隔操作して、くわえたおもちゃを「ターゲット」のできるだけ近くで落とさせる種目です(わんこはどこが「ターゲット」か知りません)。飼い主のコマンドだけを頼りに、まっすぐ行ったり右に左に移動したり…リモコンさながら精密な動きを見せるわんこに、会場じゅうがため息をつきました。

「わんわんリレー」には竹千代も出場しました。一列に並んだ5頭のわんこに、端からわんわんわんと3回吠えさせ、全員が吠え終わるまでかかった時間を競います。

これまで「吠えてはいけない」と教わってきた竹千代に、コマンドで吠えることを覚えさせるのは楽ではありませんでした。が、毎日練習するうちに、突然「そうか!わんわんといわれたら吠えればいいんだ」とわかったようです。本番でも、ばっちり吠えてくれました♪

趣向を凝らしたコスチュームや振付で盛り上がるのが「犬とワルツ」。団体でわんこと一緒にダンスを踊ります。音楽に合わせてスピン、クロス、ジャンプ、バック、アラウンド…ときどきわんこが「?」となるのもご愛嬌。

そのほか運動会の華「リレー」にあたる「リコール・リレー」、おもちゃのキャッチで距離を競う「ディスタンス・キャッチ」など、この大会にはさまざまなタイプの種目がそろっています。

K9はわんこと飼い主さんが一緒に、しかも団体で楽しめるところがいいですね!チーム種目ですから友だちも増えます。家庭内ではわからないわんこの一面を見ることができますし、わんこの性格に対する理解も深まります。もちろん目標を設定して、わんこと一緒に努力するきっかけにもなります。機会をみつけて、みなさんもいかがですか?


竹千代より

「走ったりマテしたり踊ったり、ぼくがんばったよ!おばあちゃまもおとうさんも応援にきてくれて、はりきっちゃった。同じチームで可愛いガールフレンドもできて、楽しかったなぁ~」

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(文と写真/竹千代ママ)

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